Category Archives: 絵本ができるまで

あぁ、やりなおし

skirt
まずはミミのみずたまスカートから描き始めました。
緊張もとけて気分がのってくれば、どんどん描けて
特に問題もなく完成。

興奮気味に我が家の編集者トさんに見せたところ
ページによってスカートのみずたまの位置や数が変わっていて、
これでは子供が混乱する!と辛口批評が返ってきました。

たしかに水彩紙にラフをトレースしたとき
あまり深く考えずいたのでページによって、水玉の位置や数が違います。
今までは勢いで描いていたのですが、こうして完成して
すべてのページを並べてみると、たしかにかなり違います。

がーん…
またしてもツメの甘さが。
自分のいい加減さに落ち込んでいると、
スカートを立体で作ってみればいいのでは、とトさん。
ナイスアドバイス。
ざっくりとスカートの模型を作ってみたのでした。
これで、水玉がわかりやすくなりました。

もう迷わないぞ!

描き始めます!

testprint
Exif_JPEG_PICTURE
いよいよ描き始めるわけですが、
久しぶりの手描きなもので、緊張度がマックス。
小心者は手が震えます。
そこで完成系に近いラフをもう一度つくり、
マックで原寸より拡大。
それを印刷したものを、水彩の紙にトレースすることで
どきどきも減って、ぬりえ感覚で描けるように。

絵の具はガッシュ。
ナナやミミの洋服の色が途中で変わらないように
ずっと使う色はまぜて瓶で保存。
ちょうどいい小さな入れものがなかなか見つからず、
無印のクリームケースを使ってみました。
これ、中身が見えてよかったのですが
あまり保存力がなく、途中でひからびてしまう色もあって
泣く泣くもう一度つくることに。
お得意のいい加減さで、結局無駄な作業がふえちゃった。

水彩用紙は水張りの手間を省くため
ブロックものの紙を使いました。
水彩ブロックは隅が全部糊付されてて、
水を含んだ絵の具をのせても紙がたわみません。
お高いけれど、そこは大人の力を駆使(笑)
紙は手描き時代から使っていたアルシェが好きです。

刷り上がったよ。

201305_done
「絵本ができるまで」の途中ですが、、、
先ほど完成した本をいただきました。
わーいわーい。

スケッチ1000本ノック

dummy_01
ダミーができた時点で、ようやく出版最終会議?にかけられます。
合格発表のように、じっとGOサイン待ち。
体操座りでじーっと静かにしている気分。
GOサインをもらって、いよいよ原画にとりかかるんですが、
ここまでで何年もかかってしまったので
自分の絵がかなり変わっていました。
こんなにも絵が違います。
きっと他のイラストレーターさんはもっと完璧なラフなんだと思いますが
わたしはラフすぎるラフ。
少し構図などを調整して完成に近い絵にすべて書き直し。
dummy_02
dummy_03
dummy_06
dummy_05
あらためて登場人物のスケッチも。
1000本ノックのように、同じ顔を描いてみたり。
こんなことは、はじめて!
たくさん描いてもやっぱり同じようにならないのは
大雑把な性格ゆえ…でしょうね。。

いつもならフォトショップの力をかりてきれいにしていきますが
今回はすべてアナログ(手書き)なので、緊張します。

サムネイルとダミー

pro09
pro10
pro15
pro11
各ページに入る文章とだいたいの絵がきまったら
だいたいのページのサムネイルを清書。

それを編集者さんにみてもらって、
ページの流れ、文章などのアドバイスをもらいます。
開いたときのリズムなど、絵のバランスなど
自分では思いつかないことも多くて
なるほどーと思うことがとっても多かったです。

これを何度か練り直して、納得がいく流れができたら
ようやくダミー本。

実際の大きさで作ってみて、ページの流れや文章、絵などをチェック。
実際の大きさにして、わかるページのバランスや
流れ、リズムなんかもありました。

これも何度も何度もくりかえして
きがつけばダミー本だらけ。
水色のフセンは編集者さんからの言葉。
没頭しすぎで力が入り過ぎ、「ほ」が飛び出しちゃっていることすら
自分では気がつかず。。。トホホ。

まずはおはなしとページ割り

pro_stories02
pro074
pro08jpg
美大時代の絵本のクラス、
実はとっても実践的だったことを卒業してから知りました。
手順としてこんな感じ。参考までに。

1.お話つくり
2.ページ割り、イラストアイデア
3.ストーリーボード作り
4.ダミー本作り
5.着色サンプル

これを1学期間、半年くらいかけてつくります。

アメリカの絵本業界は、いろいろしばりがあって、
子供の裸はNG。涙もNG。
起承転結がある話で、何かを学べるものがいいとのこと。
ちょっとつまんなーい。

絵本の大きさ、形は奇抜なものでなく
実際に発売されているサイズで。
ページ数は印刷の都合上、8の倍数がよくて
たいてい32ページ。
だと、新人でも好まれやすいとか。

(後から知ったのですが、印刷とは基本的に
大きな紙に8ページを両面につけあわせるので
32ページは一番無駄にならない数字なんですって。なるほどー。)

クラスで習ったことを頭のすみにおきつつ、今回の絵本も考えてました。
写真はいつも持っているスケッチブック。
ふと思いついたことを書きとめています。
打ち合わせ前や、待ち合わせ前とか、電車の中とか
時間があるときに、ささっと。
だいたい外にいることが多いです。
家の中だと、だらっとしちゃって書く事はあまり浮かびません。

こんな風にざっと書き溜めておいたおはなしを整理するために、文字に打ち出してみます。
文章をだいたいのページに分けていって、
イラストのイメージも簡単なスケッチもしちゃいます。
そのあとにもう1回イラストラフを整理。

絵本ができるまで:つくったいろいろ

pro14
絵本ができるまでにつくったいろんなものを
1冊のファイルにしまっておいたのですが、
でてくるでてくる! たくさんのサムネイルやダミー本。
絵本ができるまでを、ゆっくりレポートしたいと思います。

ついに予約スタート

nanamimi
ついにアマゾンで予約できるようになりました。
どきどき。
よろしくおねがいします。
ISBN番号も。

ミミのみずたまスカート
単行本: 24ページ
出版社: 偕成社
ISBN-10: 4032272905
ISBN-13: 978-4032272901

ナナのまほうのむしめがね
単行本: 24ページ
出版社: 偕成社
ISBN-10: 4032272808
ISBN-13: 978-4032272802

ナナとミミはぶかぶかひめ
単行本: 24ページ
出版社: 偕成社
ISBN-10: 4032273006
ISBN-13: 978-4032273007

いよいよ!

201304_miminana
美大生時代、イラストレーション科には絵本のクラスがあって
2年生の時から毎学期かかさずとっていました。
1学期間に1つの話しとダミー本を完成させるのです。
絵本はいつかやりたいと思っていたけど、
子供たちの記憶に残るものだし、責任重大だなぁとも思ってました。

卒業後すぐ、絵本の先生に紹介されて
ニューヨークの出版社まわりをしたけど
当時作っていたお話しがあまりにエキセントリックすぎて
アメリカの絵本市場には向いていない!といわれた苦い思い出も。あはは。

友人Cッペの紹介で偕成社の編集さんと会ったのは5年くらい前。
みんなでごはんを食べた時、Cッペがマネージャーばりに
私が絵本をやりたがっていることをプレゼンをしてくれたおかげで
過去の作品などを見てもらえることになったのでした。

それから亀のようなゆーっくりな歩みで、
何度もお話しや絵を練り直し、
気がつけば4年の月日が流れてしまってました。
2月にニューヨークに飛んでいったのは
籠って絵を終わらせるためだったのでした。

そのおかげで無事に絵も完成し、やっとやっと
6月の上旬についに発売されることになりましたー!

ミミとナナという姉妹のおはなしで
3冊同時発売です。
偕成社さんはノンタンやからすのパンやさんの出版社。
自分が子供の頃に読んでいた本と同じところから
わたしの絵本も出るなんて、ほんとに夢のようです。

来週にはアマゾンでも予約が開始できるようになるみたい。
詳しいことはまた報告します。
いよいよで、どっきどき。